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価格

1月末から工房の依頼仕事に追われておりました。

 

久々にパソコンに向かって文章が書いております。

 

 

 

ずっと考えていた事があります。

 

 

勿論洋服だけではありませんが、

 

こんな値段でこれからもやって行って良いのか??

 

まぁ考えるまでも無く、

 

駄目ですし、色々な意味で無理です。

 

そんな日記です。

 

 

僕の仕事って世間的に言って、

 

所謂底辺な仕事なんですね。

 

 

今でこそイタリアスーツと言えば凄いですが、

 

ずっと昔は馬鹿でも10年やれば一人前になれる

 

ある意味行く所が無い奴が

 

する仕事と言われていました。

 

 

アメリカの古い写真見ても洋服を子供が運んだり、

 

縫ったりもしてるんです。

 

 

イギリスのニットも有名ですが、

 

ニットも食べて行けないからやっていたんですね。

 

 

だから北海油田が出来たら、

 

みんな油田関係で働いたりして、

 

ニットの担い手が全然居なくなって

 

しまったり。

 

 

もちろん日本もそうですよね。

 

繊維は主力輸出産業でした。

 

 

 

何が言いたいかといいますと、

 

洋服産業って誰かの我慢があって成り立つ

 

産業なんですよね。

 

 

これは洋服だけではありませんが、

 

低賃金を求めてどんどん生産国は移って

 

います。

 

それにより、その国の働き手は昔より良くなっているかも

 

知れませんが、

 

基本的には一部の人間に搾取される構造に

 

なっているんですよね。

 

 

そして良くなっていると言っても、

 

仕事が無くて食べていけないよりなな

 

レベルだと思います。

 

 

僕の叔父が90年代中頃より中国に居ますので、

 

そういった流れも聞いていますが、

 

2000年位から既に中国の進んでいる地域では

 

人手が集まりにくくなって、

 

どんどん山奥へ移動していると。

 

 

原因の一つは給料を出したくても

 

出せないんですね。

 

それは上層部がとんでもなく取っている訳でもありません。

 

 

純粋に依頼工賃が低いので

 

お金が入ってこないシステムになっているのです。

 

それはそうですよね。

 

日本だけでなく、世界的に洋服は安いですからね。

 

単価が低ければ売り上げが出来る訳も

 

ありませんよね。

 

 

 

洋服は全自動化で作ろうとしても、

 

生産数が少ない、モデルチェンジが多い、

 

自動化システムをまかなえるだけの

 

利益が期待出来ない。

 

ですのでどうしても人海戦術的な

 

仕事になってしまいます。

 

それで言っても10人くらいの小さい工場を日本で

 

作ろうと思ったら

 

どんなに安く済ませても

 

設備だけで700万前後は掛かると思います。

 

 

だから日本の工場は海外から研修生と言う名目で

 

海外から低賃金で働ける人を

 

集めるのです。

 

 

made in japanと言っても、

 

made by 日本人とは限りません。

 

 

全てが全て外国人では訳でもありませんし、

 

若い日本人も居ますよ。

 

しっかりと利益を稼いでる工場もあるでしょう。

 

 

ちなみにイタリアでは90年前後から

 

中国から労働者を連れてきて

 

働かされていたことが

 

何がmade in italyなのかと

 

問題になっていました。

 

 

それは日本のバブル景気での

 

日本人の爆買いの為に

 

そこに商機が出来たのも

 

原因の1つではないかなと思います。

 

 

僕が言いたい事は

 

どんな物も簡単には出来ないと言う事です。

 

つまり皆さんがさっと思って出てくる金額よりも

 

一枚を完成させるのにはずっと金が掛かるのです。

 

 

そして日本は清貧の美徳がありますから、

 

周りよりも高い物を買っていると

 

調子に乗ってる、お前には似合わないなど

 

あまり良い風には見られませんが、

 

お金を出すと言う事は

 

人の為になる思っています。

 

 

ちょっと考えればわかると思いますが、

 

作って終わりではないですし、

 

素材の人、企画する人、実務の人

 

作る人、売る人が居るわけです。

 

仮に1万円のデニムがあったとしても

 

5等分した時点で一枚2000円ですよね。

 

そこから家賃、経費などを払っていかないと

 

いけないのです。

 

つまり安い物を売っていては

 

全ての人件費を削る事になるのです。

 

 

月に15万程の給料ではやっていけませんよね??

 

 

各々が出来る範囲で構わないと思いますし、

 

あまりに遠くの事を言うよりも

 

身近で出来る事って沢山あると

 

思うんです。

 

チェーン店などの大手ばかりが増えると言うことは

 

それはこれからの夢が無くなる事にも

 

繋がる訳です。

 

 

いつかお店やりたいと思っても、

 

大手資本には太刀打ち出来ないですからね。

 

 

価値と言うのは、周りが気が付かないと

 

本当の価値があっても

 

お金には成らないですから。

 

 

もしチェーン店の物が当たり前になってしまったら、

 

個人店が作るものなんて、

 

どうなってるか解らないから

 

怖いってなるかも知れませんよ。

 

 

 

だから僕は持続可能な洋服作り、仕事を確立

 

していきたいと思っているのです。

 

そしてほんの少しでもいいですから、

 

洋服って本当は高い物なんだなと

 

皆さんに知ってもらえるように

 

続けて行きたいと思っております。

 

 

年に一回位は自分の目を作るためにも

 

その時の自分に合うであろう

 

良いものを買う事は

 

人生に潤いを与えてくれるのでは

 

無いかなと思います。

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